ラスト・コンサート
 

 

Dedicato a Una Stella 

 ◆ジャンル/ラブ・ストーリー ◆公開年/1976/12/25 
◆上映時間/94mins. ◆イタリア映画 



だれかに生きる勇気を与えたとき、天使って涙を流すのですね…

かつて名ピアニストとして活躍したものの、今は落ちぶれて、場末のクラブでピアノを弾くリチャード。彼はある日、病院で無邪気に話しかけてくる少女ステラと出会い、彼女が白血病で余命3ヶ月であることを知る。

人なつっこく話しかけてくるステラに最初は迷惑そうなリチャードだったが、話していくうちに彼は自分の荒んだ心が和らいでいくのを感じていた。そして、愛人と共に蒸発したという彼女の父捜しを手伝うことになるのだった。


人生に挫折し落ちぶれている作曲家は、ふとした事から一人の少女と出会うが、彼女の体は病魔に冒されており後三カ月の命だった。懸命に生き抜こうとする少女と再起に賭ける男、親子ほどの年齢差を越えたふたりの交流を、ステルヴィオ・チプリアーニの美しいメロディに乗せて描いたラブ・ストーリー。
主人公ステラに扮したP・ヴィロレッジの初々しくも健気なキャラクターがかえって涙をさそう。イタリア製の安手な作品と言ってしまえばそれまでだが、堅実な造りは悪くない。地方では正月映画「カサンドラ・クロス」の併映作品だったが、純情な中高生はパニック映画を観に来て、この作品で泣いて帰るという凄い状況であった。


■監督・脚本■ルイズ・コッツィ
■脚  本■ミケーレ・デレ・アイエ/ダニエレ・デル・ジュディチェ/ソニア・モルテーニ
■音  楽■ステルヴィオ・チプリアーニ


■キャスト■
リチャード・ジョンソン/パメラ・ビロレージ/
リカルド・クッチョーラ/マリア・アントニエッタ