64-ロクヨン-前編
 

 


 ◆ジャンル/人間ドラマ*サスペンス ◆公開年/2016/05/07 
◆上映時間/121mins. ◆日本映画 



犯人は、まだ
昭和にいる。


わずか7日間でその幕を閉じた昭和64年。
その間に管内で発生した少女誘拐殺人事件。いまも未解決のその事件を県警内部では“ロクヨン”と呼んでいた。刑事部で長く活躍しロクヨンの捜査にも関わったベテラン刑事の三上義信。私生活では高校生の娘が家出失踪中という大きな問題に直面していた彼だったが、この春から警務部の広報室に異動となり、戸惑いつつも広報室の改革に意欲を見せていた。

折しも県警ではロクヨンの時効まで1年と迫る中、警察庁長官の視察が計画される。そこで、長官と被害者の父親・雨宮芳男との面会を調整するよう命じられた三上だったが、なかなか雨宮の了承を得られず困惑する。

そんな中、ある交通事故での匿名発表が記者クラブの猛烈な反発を招き、長官の視察が実現できるかも不透明な状況に陥ってしまう。自らもなかなか捜査情報を得られず、県警と記者クラブの板挟みで窮地立たされた上、刑事部と警務部、あるいは本庁と県警それぞれの思惑が複雑に絡み合った対立の渦にも巻き込まれていく三上は、それでも懸命に事態の収拾に奔走するのだったが――


人気作家・横山秀夫の傑作ミステリー巨編を佐藤浩市をはじめとする実力派キャストの豪華共演で映画化したミステリー・ドラマ。
本作は前後編2部作の前編。時効まで1年と迫る未解決の少女誘拐殺人事件、通称“ロクヨン”を抱えるとある県警を舞台に、ロクヨンを模した新たな誘拐事件の発生で混乱が広がる中、刑事部から警務部の広報に異動になったばかりのベテラン警察官が、記者クラブとの軋轢や警察組織内部に渦巻くいくつもの対立構造に振り回され、四面楚歌となりながらも、広報官としてギリギリのマスコミ対応に奔走していくさまをスリリングに描き出す。監督は「ヘヴンズ ストーリー」「ストレイヤーズ・クロニクル」の瀬々敬久。


■監督・脚本■瀬々敬久
■原  作■横山秀夫『64(ロクヨン)』(文藝春秋刊)
■音  楽■村松崇継/小田和正『風は止んだ』

キャスト
佐藤浩市/綾野剛/榮倉奈々/夏川結衣/緒形直人/
窪田正孝/坂口健太郎/筒井道隆/鶴田真由/
赤井英和/菅田俊/烏丸せつこ/小澤征悦/
金井勇太/芳根京子/菅原大吉 /柄本佑/椎名桔平/
滝藤賢一/奥田瑛二/仲村トオル/吉岡秀隆 /瑛太/
永瀬正敏/三浦友和