ペイ・フォワード 可能の王国
 

 
 
Pay It Forward 

 ◆ジャンル/人間ドラマ*実話 ◆公開年/2001/02/03 
◆上映時間/123mins. ◆アメリカ映画 



ひとりの少年のアイディアが、世界を変えるかもしれない。

ラスベガスに住むアルコール依存症の母と、家を出て行った家庭内暴力を振るう父との間に生まれた、少年トレバー。

中学1年生になったばかりの彼は、社会科の最初の授業で、担当のシモネット先生と出会う。先生は「もし自分の手で世界を変えたいと思ったら、何をする?」という課題を生徒たちに与える。生徒達のほとんどは、いかにも子供らしいアイディアしか提案できなかったが、トレバーは違った。彼の提案した考えは、「ペイ・フォワード」。自分が受けた善意や思いやりを、その相手に返すのではなく、別の3人に渡すというものだ。

トレバーはこれを実践するため、“渡す”相手を探す。仕事に就かない薬物中毒の男、シモネット先生、いじめられている同級生…。 いろいろと試みるものの、なかなかうまくいかず、「ペイ・フォワードは失敗だったのではないか」とトレバーは思い始める。しかし、トレバーの気づかないところで、このバトンは次々に受け渡されていた。


他人から受けた親切を別の3人に返す=ペイ・フォワードをみんなが行なえば、やがて世界は変わるかもしれない。そう考えた少年は、身近な人々の力になろうとする。
主人公の少年に扮した「シックス・センス」「A.I.」のオスメントを「アメリカン・ビューティ」のK・スペイシー、「恋愛小説家」のH・ハントというオスカー男女優が貫禄の演技でサポート。彼らの好演で見終わった後、自分にも何かできるのではないかと観客に思わせる、心温まる作品に仕上がった。
監督は「ディープ・インパクト」のM・レダー。


■監  督■ミミ・レダー
■脚  本■レスリー・ディクソン
■原  作■キャサリン・ライアン・ハイド
■音  楽■トーマス・ニューマン

■キャスト■
ハーレイ・ジョエル・オスメント/ケヴィン・スペーシー/
ヘレン・ハント/ジム・カヴィーゼル/ジェイ・モーア/
ジョン・ボン・ジョヴィ/アンジー・ディキンソン