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![]() -上弦の参・猗窩座- |
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***ネタバレ知りたくない方はご注意ください*** |
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通常、人喰い鬼は己の狩場にこもるが、下弦の参・猗窩座(あかざ)は首魁である鬼舞辻無惨から直々に特別な任務を与えられており行動範囲が非常に広い。報告の為に無惨の下へと度々参じている。文字通り“別格”の鬼であり、上弦の中でも特に古株にあたる鬼でもある。 鬼の不死性を長年の修練へと充てており、絶大な戦闘力を有する。百年以上にも渡って上弦の座を不動のものとしている鬼であり、過去には鬼殺隊最高位である“柱”を幾人も葬ってきている。強者との闘争を好む武闘派であり、武器や搦手を用いずに素手で真正面から敵に挑む戦い方を好む。 |
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**能力について** 柱を含めた幾百幾千の人間を喰らい、選別に次ぐ選別を潜り抜けてきた上弦の十二鬼月――。 ![]() 単純な再生速度も速く、致命傷レベルの傷ですら瞬きをする間に回復する。その為、戦闘では自分がダメージを負う事を全く厭わずに戦う。この再生能力の高さも弱く脆い種*人間として見下す要因になっている。 血鬼術・羅針の感知に加えて相手の攻撃に適応して激しい攻撃で迎え撃つ武術家としての技術・判断力が加わり、鉄壁の防御として成立している。 |
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![]() 煉獄を強者と認めて 「杏寿郎 なぜお前が至高の領域に踏み入れないのか教えてやろう」 「人間だからだ 老いるからだ死ぬからだ」 「鬼になろう杏寿郎 そうすれば百年でも二百年でも鍛錬し続けられる 強くなれる」 と鬼への勧誘を行うが、煉獄は 「老いるからこそ死ぬからこそ堪らなく愛おしく尊いのだ」 「俺は如何なる理由があろうとも鬼にならない」と即断。 「鬼にならないなら 殺す」 「素晴らしき才能を持つ者が醜く衰えてゆく 俺はつらい 耐えられない 死んでくれ杏寿郎 若く強いまま」 ![]() |
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夜明けが近い事もあり逃走を図るも、煉獄の鳩尾を貫いた右腕が抜けず、左腕を掴まれ取り押さえられた事で焦り出し、遂には自ら両腕をトカゲの尻尾のごとく引き千切って逃走。![]() 「何を言ってるんだあのガキは 脳みそが頭に詰まってないのか?」「俺はおまえらから逃げてるんじゃない 太陽から逃げてるんだ」「それにもう勝負はついてるだろうが アイツは間もなく力尽きて死ぬ!!」 それに対してブチ切れつつ捨て台詞を心中で吐きつつその場から遁走してしまった――。 |
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冒頭で「“青い彼岸花”は見つかりませんでした。」と報告するも、その報告に対して「で?」と威圧する鬼舞辻無惨。 ![]() 「鬼が人間に勝つのは当然だろう あの場にはまだ三人の鬼狩りがいた なぜ始末して来なかった? お前には失望した まさか柱でもない剣士から一撃もらうとは…」あまりの威圧感に血反吐を吐くほど叱責されてしまった猗窩座。 結果としてメンツを潰された猗窩座は、その原因の一端である炭治郎に対して「貴様の顔…!! 覚えたぞ小僧 次会った時はお前の脳髄をぶちまけてやる!!!」逆恨みに近い怒りを募らせるのだった。 |
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共に行動する炭治郎と義勇の前に、床を破壊しながら1人の鬼が現れます。その鬼は炎柱・煉獄杏寿郎を葬った上弦の参・猗窩座でした。 猗窩座の超スピードで放たれる拳撃に、「ヒノカミ神楽 火車」で応戦する炭治郎。その後もヒノカミ神楽で互角に渡り合う彼を見て、猗窩座も強さを認めた上で遂に「術式展開」を行います。 そして義勇も戦いに参戦し、猗窩座は彼の強さに気分が高揚している様子。義勇と戦い、彼を遠くに吹き飛ばした後、猗窩座は炭治郎の刀を折ろうとします。しかしそこで義勇が帰還し炭治郎を助けます。そして義勇の「痣出現」と「炭治郎」の透き通る世界によって、猗窩座は頸を斬られます。 ![]() 崩れる頭を見て、勝利を確信する炭治郎。しかし義勇は、猗窩座の体が崩壊しないことに気付きます。崩壊しないばかりではなく、なんと体だけで動き始める猗窩座――変わらぬ威力で攻撃してくる猗窩座に、炭治郎は失神させられてしまいます。 すでに重症だった義勇は、攻撃を受けながらも猗窩座と戦おうとします。頸の断面も閉じ、頭を再生しかけていた猗窩座だったが、ある少女の幻影に引き止められます。 |
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それは、かつての恋人・恋雪。 そして猗窩座は、人間だった過去を思い出していく――。 炭治郎が目を覚ますと、頭が再生しかけている猗窩座と、ボロボロの義勇が――。力を振り絞り、猗窩座に斬りこもうとする炭治郎だったがなんと刀がすっぽ抜けてしまいます。しかし炭治郎はその勢いのまま素手で猗窩座を殴る。 猗窩座はそんな炭治郎を、かつての師範・慶蔵の姿と重ね合わせます。そして猗窩座が思い出すのは、本当に殺したかったのは“自分”だということ。 ![]() ――炭治郎達にではなく、猗窩座自身に向けられた「破壊殺・滅式」。ボロボロになった猗窩座だったが、まだ体は再生しようとする。しかし、猗窩座の精神はもうそれを望んではいなかった。 |
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猗窩座の魂は、父と慶蔵そして無惨との間で揺れていた。そこに恋雪も現れ、猗窩座は自我を取り戻し、狛治に戻る。 涙を流し恋雪に謝る狛治と、それを受け入れる恋雪。こうして、猗窩座の体は崩壊。塵になって消えていったのでした―― →【原作】17巻第146話『誇り』~18巻第157話『舞い戻る魂』 |
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**父のために** ![]() より強くなければ、盗むことも返り討ちを回避することも奉行所から逃れることもできない!何より父を元気にさせてあげられない。そんな思いから、彼は強さを求めるようになりました。 ある日、父は手紙を残し死んでしまいます。狛治が捕まった理由が窃盗で、そのお金で薬などを買っていたことを知ってしまった父は懺悔の気持ちで首吊り自殺をしたのです。狛治は悔しさと悲しさで自暴自棄になります。 |
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**新たな出会いと人生の転機**![]() それから狛治は慶蔵に頼まれ、恋雪の看病係になりました。本当に体が弱い恋雪のお世話は一晩中つきっきりでしたが、元々父の看病もしていた狛治にとっては辛くない日々を過ごしていました。戸惑ったことはと言えば、恋雪が会話中に泣き出すことくらいでした。 |
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**幸福と絶望**![]() 罪人だった狛治は予想外の未来と父の願いであった真っ当な人生を送れそうだととても喜びます。そしてこの命に代えても恋雪と慶蔵を守りたいと狛治はは思うのでした。 そんな幸せな日々は長く続かず……父の墓参りから帰ってきた狛治に告げられたのは衝撃の言葉でした。なんと恋雪と慶蔵は毒殺されたのです。思い当たる犯人は近所の剣術道場しかありません。なぜなら慶蔵の道場は助けた老人から譲ってもらったものでした。しかしその土地は剣術道場が欲しかった場所で、以前からたびたび嫌がらせを受けていたのです。ついに井戸に毒まで入れて殺すとは…直接勝負しても勝てないからといえどやり口が惨たらしいです。 |
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**再びの後悔と下落**![]() |
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大切な人が危機に合っている時にいつも傍に入れない後悔、口先ばかりで何一つ成し遂げられなかった自分に嫌悪した狛治。 |
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その後、狛治は作り話とされてしまうほどの惨殺事件を起こします。隣接した剣術道場の67名を素手で殺害。遺体は原型を留めておらず、あまりの地獄絵図に正気を失う者もでたと記されています。 |
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狛治は大量殺人したのち、意識も虚に歩いていると一人の男性に話かけられます。そう、彼こそ鬼舞辻󠄀無惨です。鬼舞辻󠄀は鬼を配置していない場所での騒ぎに様子を見にきていたのでした。驚くことに鬼の仕業ではなく人間が起こした事件。その強さに見込まれ、生きる希望を失った狛治は鬼舞辻の血を分けられるのでした。 |
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こうして人間の記憶は封じられ、強さだけを追い求めた猗窩座が誕生しました。 |
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