鬼滅の刃-無限城編


-序  章-

***ネタバレ知りたくない方はご注意ください*** 



鬼舞辻無惨×産屋敷耀哉_珠代
【原作】16巻第136話『動く』~第139『落ちる』
病により、今にも死にそうになっている産屋敷耀哉鬼舞辻無惨は殺そうとするが、耀哉は無惨が来る事を悟っており罠を用意していた。耀哉は妻や自身の子供を巻き添えにして屋敷を爆破した。それにより無惨は体の多くを破損する。

そこへかつて無惨の呪いを解いた珠世が現れる。珠世は血鬼術により無惨の動きを封じ、自身が作り出した『鬼を人間にする薬』を無惨へ投与する。そしてそこへ耀哉から罠の事を聞いていた岩柱の悲鳴嶼行冥が訪れる。悲鳴嶼は日輪刀で無惨の首を落とすが、無惨は日光でしか死ぬ事がなかった。

そして次々と柱や炭治郎たちが駆けつけ戦おうとするが、そこへ鳴女が現れ、鬼殺隊士たちを異空間である『無限城』へと落とした。無惨は珠世と共に肉の球の中へ閉じこもって薬を分解しようとする。


上弦の弐・童磨×胡蝶しのぶ
16巻第140話『決戦の火蓋を切る』~17巻第143話『怒り』
鬼に姉であるカナエを殺されている胡蝶しのぶ。そんな彼女が無限城で出会ったのが、姉の仇にして上弦の弐・童磨です。若い女を喰らい続ける童磨に「この羽織りに覚えはないか」としのぶは物凄い形相で尋ねます。

それを覚えていた童磨はなおも穏やかに喋りますが、しのぶはその顔を一突き。そのまま蟲の呼吸で彼を攻撃し続けるも、童磨も血鬼術「蓮葉氷」で応戦します。そしてしのぶの真骨頂である毒を喰らい、悶え苦しむ童磨。しかし彼はすぐさま毒を分解してみせました。

毒を何度打ち込んでも分解する童磨に、カナエの姿を思い出しながら彼女は渾身の一撃『百足蛇腹』を繰り出します。しかしその攻撃も童磨には届かず、しのぶは弟子であるカナヲの前で彼に吸収されてしまうのでした。
 

カナエとしのぶは幼い頃に鬼に襲われて家族を殺されており、彼女達だけは間一髪のところを、悲鳴嶼行冥に命を救われている。
両親の仇を討ち、自分達のような境遇の人間を少しでも減らしたいと熱望する二人だった。


上弦の陸・獪岳×我妻善逸
【原作】17巻第144話『受け継ぐ者たち』~第146話『誇り』

無限城編直前から、闘争心が高まっていた善逸。そんな彼の前に現れたのは、目に「上弦の陸」の文字を浮かばせた兄弟子、獪岳でした。

様々な言葉で善逸を罵る獪岳。
善逸は育手である桑島慈悟郎が獪岳の鬼化を理由に切腹した事実から怒り心頭です。悪びれもしない獪岳は煽られると、遂に雷の呼吸の壱の型以外の技を披露します。しかし善逸はそれをかわし、余裕で首に一太刀入れます。

獪岳も善逸が使えない技を次々と打ち込み、体を斬り続けました。そこに炸裂するのが善逸のオリジナル技『雷の呼吸・漆ノ型 火雷神』です。この一撃で敗北を喫した獪岳は消滅し、善逸は見事勝利したのでした。

上弦の参・猗窩座×竈門炭治郎_冨岡義勇
【原作】17巻146話『誇り』~18巻157話『舞い戻る魂』
共に行動する竈門炭治郎冨岡義勇の前に、床を破壊しながら1人の鬼が現れます。その鬼は炎柱・煉獄杏寿郎を葬った上弦の参・猗窩座です。

猗窩座の超スピードで放たれる拳撃に、『ヒノカミ神楽 火車』で応戦する炭治郎。その後もヒノカミ神楽で互角に渡り合う彼を見て、猗窩座も強さを認めた上で遂に『術式展開』を行います。

そして義勇も戦いに参戦し、猗窩座は彼の強さに気分が高揚している様子。義勇と戦い、彼を遠くに吹き飛ばした後、猗窩座は炭治郎の刀を折ろうとします。しかしそこで義勇が帰還し炭治郎を助けます。そして義勇の「痣出現」と炭治郎の「透き通る世界」によって、猗窩座は頸を斬られます。

最初は2人に立ち向かってきた猗窩座でしたが、人間だった頃の記憶を取り戻し、静かに消滅したのでした。
猗窩座が鬼になる前の狛治時代の話

上弦の弐・童磨×栗花落カナヲ_嘴平伊之助
18巻第157話『舞い戻る魂』~19巻第163話『心あふれる』
師匠であるしのぶを目の前で殺された栗花落カナヲは、上弦の弐・童磨を罵倒し続けます。そして童磨はカナヲの戦いを見て、彼女の実力がしのぶよりも高いと感じていました。

お互いに花の呼吸と血鬼術を容赦なく打ち込み凄まじい攻防を演じる2人。しかしカナヲは日輪刀を奪われ、絶体絶命の窮地に追い込まれてしまいます。そこに登場したのが嘴平伊之助でした。

しのぶが殺された事実を知り激怒する伊之助。童磨に獣の呼吸の技を浴びせますが、彼が自身の母を殺した犯人であると判明し、伊之助の怒りは最高潮に。

そこから、しのぶの毒が効きだします。実はしのぶは自身の毒を取り込ませるため、自分が童磨に食われなければいけないと最初から知っていたのです。そして毒によって弱った童磨の頸を、伊之助の思いつき技とカナヲの『彼岸朱眼』が落としたのでした。

上弦の壱・黒死牟×時透無一郎_不死川実弥_不死川玄弥
19巻第164話『ちょっと力み過ぎただけ』
~21巻第179話『兄を想い弟を想い』

霞柱・時透無一郎が飛ばされたのは、上弦の壱・黒死牟の棲まうフロアです。

黒死牟は時透が自身の子孫であると語り、圧倒的な力で彼の腕を斬り柱に貼り付けます。それを見ていた不死川玄弥は、銃撃も虚しく一瞬で一刀両断されてしまいます。殺されるかと思った矢先、彼を助けたのは実の兄である風柱・不死川実弥でした。

明かされた新事実である実弥の稀血で互角に渡り合うも、やはりピンチの鬼殺隊。そして実弥に続き現れたのが悲鳴嶼です。風柱と岩柱、霞柱と玄弥の協力で遂に頸を切断される黒死牟。そして一時は異形として復活した黒死牟は、自分の本来の志を思い出し消滅したのでした。

極限状態の中勝利した鬼殺隊ですが、時透無一郎と不死川玄弥はここで死亡してしまいます。

鬼舞辻無惨×珠代
【原作】21巻第180話『恢復』

柱や炭治郎たちの奮闘により、殆どの上弦の鬼が倒される。しかし、柱たちが到達する前に、無惨は復活してしまう。肉の球から出た無惨は、髪が白色になり、身体中に口がある異形の姿になっていた。無惨の周りには一般隊士が多数いたが、一瞬のうちにその全てを惨殺して喰らった。無惨の手には頭だけとなった珠世の姿があった。結局、珠世の薬は無惨には効いていないようだった。

珠世は「お前…は…今日…必ず…地獄に堕ち…る…」と声を絞り出した。そんな珠世に無惨は「今まで何百もの人間が私にその言葉を吐き散らかしたが、それが叶うことは決して無かった。気の毒なことだ」と吐き捨てた。珠世は「私の…夫…と…子供を…かえ…せ…」と涙ながらに訴えたが、無惨は「ならばすぐさま死んで己が殺した身内の元へ行くがいい」と返して珠世の頭を潰して殺害した。

そして無惨は無限城に入ってきた鬼殺隊士を虐殺し始め、「もういい。誰も彼も役には立たなかった。鬼狩りは今夜潰す。私がこれから皆殺しにする」と宣言した。