鬼滅の刃-立志編
~柱合会議・蝶屋敷編~








第1話「お館様」
【原作】6巻44話『隊律違反』~45話『鬼滅隊柱合裁判』
十二鬼月の下弦の伍である累との戦い【那谷蜘蛛山編参照】で気を失った竈門炭治郎は、襧豆子とともに鬼殺隊本部へ連行される。

そして、目の前には、鬼滅隊の幹部である柱の面々が並んで炭治郎を見ていました。そこでは鬼殺隊の当主・産屋敷と最強の剣士・柱たちによる「柱合会議」が行われることになっていた。

炭治郎は、鬼は妹の禰豆子であり、人間は食べないと言いましたが、柱達はまともにとりあおうとしません。やがて柱の1人である風柱・不死川玄弥が、禰豆子が入っている箱に刀を突きさし、それを見た炭治郎が怒りのあまり不死川に頭突きをかましてしまいます。



第2話「柱合会議」
【原作】6巻第46話『お館様』~第47話『プイ』

そこへ鬼殺隊の当主・産屋敷がついに炭治郎の前に現れた。お館様は、炭治郎が禰豆子を連れていることを容認しており、柱達にも容認することを求めましたが、鬼を憎む柱達はお館様の願いでも簡単には受け入れませんでした。不死川は、禰豆子が人間を食べることを証明するとして、自らの手を傷つけると、そこから流れる血を禰豆子が入っている箱の上から垂らしました。やがて箱から出てきた禰豆子に対し、不死川は、手から流れる血を見せつけ自分を食べるように誘いました。

禰豆子は、血の匂いに葛藤しますが、その時、脳裏に炭治郎や今は亡き家族の姿が蘇り【兄妹の絆参照】、そして「人は守るもの、絶対に傷つけないもの」と思い、顔を背け不死川の誘いを振り切りました。

こうして禰豆子が人間を喰わないことが証明できましたが、お館様は炭治郎に「それでも禰豆子を快く思わない隊員もいるので、炭治郎と禰豆子は鬼滅隊隊員として役に立つことを証明しなければならない」と優しく諭しました。



第3話「機能回復訓練」
【原作】6巻48話『蝶屋敷』~49話『機能回復訓練・前編』
傷ついた炭治郎と善逸、伊之助は蟲柱・胡蝶しのぶの屋敷で治療を受けることになった。
そこには、同じく累との戦いで負傷した我妻善逸と嘴平伊之助もいましたが、善逸は治療のために飲む薬がまずいと駄々をこね、累との戦いで自分の弱さを思い知らされた伊之助は、いつもの元気はなく沈んでいました。
 
そのころ、柱合会議を終えた炎柱・煉獄杏寿郎は、任務のため胡蝶しのぶに見送られ出発しました。 →~無限列車編~TV.ver..へ続く

二週間後――炭治郎と伊之助は機能回復訓練を始める。だが、その訓練は過酷であり、炭治郎たちの心はへし折られてしまう。その厳しさも知らず、遅れて訓練に参加した善逸は、女の子を前にしてひと際やる気を見せるが――。
訓練は、まず補助の看護師たちに体をほぐしてもらうのですが、限界まで体を伸ばされるので、涙が出るほどの激痛が体中に走ります。そして、訓練を手伝うこととなった栗花落カナヲと薬湯の掛け合いを行うのですが、カナヲのスピードに全くついていけず精神的に追い込まれます。

まったくいいところなく落ち込む炭治郎と伊之助に対し、善逸は女の子たちと触れ合える天国のような訓練だと怒鳴りつけると、看護師たちと楽しく訓練を行いました。
しかし、その善逸もカナヲについていくことができず、それにショックを受けた善逸、そして伊之助は訓練に来なくなりました。



第4話「継子・栗花落カナヲ」
【原作】6巻第49話『機能回復訓練・前編』
~第51話『日輪刀還』


ある日、炭治郎は、看護師たちに「朝と昼も夜も寝ている時も常に全集中の呼吸を行っているか」と尋ねられました。全集中の呼吸は非常に体力を使うもので、炭治郎は常に行うことは困難でしたが、柱やカナヲは常に全集中の呼吸を行っていると聞き、炭治郎は、常に全集中の呼吸を行うことにしました。

炭治郎は、当初はなかなか全集中の呼吸が続きませんでしたが、次第に全集中の呼吸を続けることに慣れていき、さらに基礎訓練も重ねていき、少しずつ強くなっていきました。

ある夜、炭治郎が瞑想をしていると、胡蝶しのぶに声をかけられました。胡蝶しのぶは、鬼と仲良くなる夢を炭治郎に託したいと言いますが、炭治郎に「怒っている」と指摘されると、体の一番深いところに鬼に対するどうしようもない嫌悪感があると言いました。
 
胡蝶しのぶには、胡蝶カナエと言う姉がいましたが、カナエは鬼に同情していましたが、その鬼に殺されてしまいました。胡蝶しのぶは、姉を殺した鬼を憎んでいますが、その一方で、鬼と仲良くするという姉の夢も引き継ぎました。自分の中で相反する思いがあることで胡蝶しのぶは疲れてしまいますが、炭治郎と禰豆子を見て少し気が楽になると言いました。

胡蝶しのぶの思いを知った炭治郎は、より一層訓練に励み、その力は栗花落カナヲに迫るまでになりました。炭治郎の頑張りを見た善逸と伊之助も訓練をやる気になり、炭治郎がやっている常に全集中の呼吸を行う訓練を実施しましたが全くできませんでした。

2人が再び諦めかけていると、胡蝶しのぶがやってきて、伊之助には「できないんですかぁ?」と煽り、善逸には手を握って「頑張ってください」とほほ笑みかけました。すると2人は俄然やる気になり、以前とは比べ物にならないほど訓練に精を出しました。

炭治郎が、訓練でカナヲに追いつくと、まずいと思った善逸と伊之助は、さらに訓練に励むようになりました。累との戦いで折られた日輪刀も新調し、さらに体の傷も完治したことから、炭治郎達が蝶屋敷を出ていく日が近づいていました。



第5話「新たなる任務」 
【原作】6巻51話『日輪刀還る』~7巻53話『君は』
その数か月前、ある屋敷に十二鬼月のうちの下弦の鬼が集められていました。そして、下弦の鬼達の前に、和服姿の女性が現れましたが、この女性は、鬼の始祖である鬼舞辻無惨が擬態したものでした。無惨が下弦の鬼達を集めたのは、下弦の鬼達が現在の地位に満足し、人間を喰わず強くならないことを叱責するためでした。


下弦の鬼達は必死に弁明しますが、無惨は聞く耳を持たず次々と下弦の鬼達を殺していきました。しかし、下弦の壱である魘夢だけは許され、無惨の血を分け与えられました。さらに、無惨は、花札の耳飾りをした鬼滅隊隊員を倒せばさらに血を分け与えると言いました。
現在――。
ある夜、炭治郎達の元に伝令のカラスがやってきて、煉獄杏寿郎と合流して鬼の被害が出ている無限列車を調査するようにという指令を伝えました。

炭治郎はカナヲに別れの挨拶をしに来ますが、カナヲは全く取り合おうとしませんでした。カナヲは、幼いころの悲惨な状況から自分を守るために、自分で考えるのをやめて命令されたことだけやるようになり、命令に無いことは硬貨を投げて、それの結果で実施するかどうか決めていました。

そこで炭治郎はカナヲから硬貨を借りると、表が出たら「カナヲは心の声をよく聞くこと」として投げると、硬貨は表が出ました。カナヲは、表が出たことに驚きましたが、炭治郎が「裏が出ても表が出るまで何度でも投げる」と言って微笑みかると、カナヲは何も言えず炭治郎を見つめました。
炭治郎達は蝶屋敷を出ると、指令があった無限列車に乗り込みました――。→~無限列車編~TV.ver..